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人気犬種の大量遺棄問題について

接し方と飼い方でしつける!プロドッグコーチの実録と犬の基礎知識をご紹介します。
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    2014年11月17日

    人気犬種の大量遺棄問題について

    最近ニュースで頻繁に見かける、人気犬種の大量放置・遺棄問題。

    繁殖業が立ち行かなくなった末に手放した無責任な業者の仕業ではと捜査が進んでいるようですが、
    この問題については私は15年ほど前から深刻化するのではと懸念してきたことです。


    皆様は、ショップやブリーダーのもとで販売されている子犬たちを目にしたとき、
    様々な安心を求め、販売システムや保証についても気にかけたりしたことはありませんか。

    私も多くの取材を重ねるうち、
    『獣医師の健康診断済み』であったり、『○○カ月、○○年生命保障付き』であったり、
    最近では血統以外の面でも様々な安心を訴えるセールスが当たり前になってきています。

    では、その裏側を少し考えてみて下さい。

    健康診断でひっかかった子犬は?
    生命の保障をするには負担が大きくなりそうな子犬は?

    そんな子犬たちはどうなるのでしょう。
    そんな子犬を排出してきた繁殖犬、繁殖元は、どんな対応を受けるのでしょう。

    その実態を一つ一つ確認したことはありませんが、
    信頼を武器に商売を展開しようとする販売業者が、
    厳しいチェック項目をクリアできない商品(子犬)を弾き返し、
    そんな取引先(繁殖業者)を次々切り捨てていることは確かです。

    そういった厳しい対応こそが、繁殖の質を上げるのだと信じている販売業者もいます。

    しかし、それはあまりにも短絡的な考え方にすぎません。
    繁殖の質を上げるということは、
    ここでは説明しきれないほどの多くの課題と問題があります。

    熱心な販売店から、一度でも先天性の病気を発症した子犬を出した(産んだ)親犬は二度と繁殖に使わないでくれと要望が来ると、
    繁殖業者の元には利益を生まない個体が残るわけです。

    それが何匹にも増えてくると、
    また、買い取ってもらえなかった“商品価値の不完全”な個体が増えてくると、
    ・・・・・

    考えたら恐ろしいですね。


    私にとって、
    子犬を売るということ、
    子犬を買うということ、
    どちらの立場でも不安があるのは、生き物の売買ですから、
    100%の安心なんてあり得ないと思います。

    機械でさえ、例えば新車でもそんな保証は出来ないはず。

    完璧な価値を追求するよりも、
    考えうる病気や、今わかっている症状や、それらが起きる原因や、
    そういったたくさんの事情や対応を、
    売る側も買う側も一緒に勉強することが大切で、

    それは同時に、繁殖させる側に対しても、
    その何倍も深く広い知識や適切な対応を促す努力が必要だと思います。

    中心になって動くべきは、
    販売する立場の者ではないでしょうか。

    悪徳繁殖業者が、悪徳で終わってしまうか否か、
    その終わらせ方も然り・・

    「おたくで買った子犬、今こんな困った症状が起きています」
    というのは、
    クレームではなく、情報として、
    適切に交換し検討され、対応していくことが出来なければ、
    心ある生き物を取り扱う業界なのですから・・・

    自己都合だけ押し付ける業界の風潮ではなかなか、
    犬たちの命や生活は尊重されません。


    売れるからと言って産めや増やせやとどんどん頭数が膨れ上がってしまった人気犬種の繁殖犬たち。
    不適切な交配や過度な出産、粗悪な環境から、
    “商品価値の完全な子犬”が産まれる確率は下がる一方です。

    つまり、不要になる個体は、増える一方です。

    この最悪なサイクルを断ち切るには、どこから手入れするべきでしょうか。

    利益を生まない繁殖犬をリタイヤさせ里親を探すこと、
    その対応によってあまり子犬が産まれなくなること、
    その現象によって犬の販売業が減少すること、

    私もこの業界で多くの方にお世話になってきたのですが、
    そんなサイクルが出来ることを暗に願って、その一端で書かせて頂きました。

    どんな策があるのか、今後も考え続けていく必要がありますね。






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    posted by 犬のしつけと飼い方 at 03:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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